心やさしい家族とご縁が結ばれて、シェルターを卒業。お家に迎えられました!これまで応援ありがとうございます!!
今月20日、姉妹団体の東京都人と動物のきずな福祉協会の東京シェルターシェアリング神田神保町で開かれたオープンシェルター譲渡会で、幸ちゃんに心をとめてくださるご家族が現れました。隣接区でお母様との二人暮らし。路上生活を送り倒れた猫たちをこれまでに10頭以上、保護して看取っています。猫への愛情が深く、病気の治療やケアを手厚く行ってきました。幸ちゃんを安心して託せるご家族です。
Pic.1 譲渡したお家で撮影
幸ちゃんが幸せになるまでの経緯、あらためて書かせていただきます。
昨年12月末、東京・北区で外傷を負った猫が見つかり、私たちが引き受けることになって、苅谷動物病院グループ・三ツ目通り病院に搬入しました。
獣医さんが診療を始めたところ、頭部の外傷は頭蓋骨が見えるほど深く、血と膿が顔や前肢に垂れて脱毛。風邪症状もひどく、目鼻も汚れ、小さな声で鳴いていました。ノミにたかられ、貧血も。口腔内は、右の犬歯が折れ、そのほかの歯も歯石がたまり、歯肉炎、歯周病など。下痢症状もみられました。
猫は女の子、推定10歳過ぎ。満身創痍でよく外で頑張って生きてきたね。きっと助けるから、幸せにするから、との思いを込めて「幸ちゃん」と命名したのでした。
Pic.2 Pic.3 連携する苅谷動物病院グループ三つ目通り病院に搬送
病院ではまず患部に絆創膏のドレッシング材をつけ、膿などの体液を吸いつつ湿度を保つようにする。頭部の怪我、目鼻の風邪症状にも効くよう、点滴、抗生剤の注射と飲み薬、下痢止めが処方。抗生剤に耐性のできやすい体質のため、獣医さんも試行錯誤の連続でした。手厚い治療とケアで幸ちゃんは少しずつ食欲が出てきました。
3日に1度の絆創膏の交換と患部の消毒。絆創膏が頭部にぴったりついて保湿できるようにスタッフがお帽子も手作り。 肉が上がってきてから皮膚を寄せて傷口を縫合しました。病院のスタッフによる手厚いケアと医療で幸ちゃんが回復していく様子に、私たちも命の尊さを実感する日々でした。
Pic.4 Pic.5 病院で入院治療中の様子
幸ちゃんは、すべての治療を終えて完治しました。最後に抜歯を含む歯科治療を行ない、シャンプーも済ませて、茶白の美猫となって、東京シェルターシェアリング神田神保町に入所。
Pic.6シェルターに入所した日に撮影
過酷な路上生活とシニアの年齢で腎臓の機能が低下し始めているため、シェルターではヒルズの療法食k/dドライを与えていました。終生のご家族にも、適正な健康管理、食事管理をお願いしています。
幸ちゃんのような子を見捨てない社会を目指して、これからも私たちは活動を続けていきます。
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