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2024.01.09
猫をおいて入院できない・・どうしよう、助けて。猫も人も救助へ!

1月7日の朝、1本の電話に緊張が走りました。

「もしもし、手指がしびれていて、今、這って家の中を歩いているのよ。救急車を呼ぼうと思ったけど、猫たちが心配で病院に行くわけにはいかない。」

電話の主は、1か月半前に相談を寄せられた独居76歳・後期高齢者の女性、Iさんからでした。

1か月半前のご相談では、「検査入院の間2頭の猫を預かってほしい」というものでした。 ⁡

しかし今朝は、「昨夜から手足が痺れている。トイレに行こうと起き上がり、ベッドからころげ落ちた。トイレまで這っていったが、今は移動も大変である、猫たちをすぐに預かってほしい」とのこと。 ⁡

私たちは、緊急性の高い病気、脳卒中(脳出血、脳梗塞など)を疑いました。 とにかく急がなくては! ⁡ 香取と古川、シェルターのスタッフの合計3人が、キャリーバッグ2つと捕獲用に洗濯ネットをもってIさんの自宅に急行。 ⁡

電話の後に急変して意識を失っていたらどうしよう等々、気をもみながらも、向かう車の中で段取りを再確認。 到着後、ご本人が鍵をあけてくれました。

しかしIさんは顔が青白く、手が冷たいけれど、顔面に麻痺があるとか、ろれつがまわらない状態ではありませんでした。とはいえ、このままひとりで自宅に寝ているのは、ご本人も私たちも心配。

愛猫の1頭は、推定9歳のミーシャちゃん。 4年前に迷い猫だったところをご自身で保護。 ⁡ 飼い主を探しましたが、見つからず、Iさんの飼い猫になりました。動物病院で「純血種のエジプシャン・マウ」と言われたそうです。マイクロチップは入っていませんでした。

もう1頭は、黒猫、推定4歳のノアちゃん。 友人から預かった耳先カットのある猫ですが、友人が亡くなり、Iさんが引き取ったのでした。 ⁡ Iさんによれば、「どちらもなかなか捕まらないと思う」とのことで、ノアちゃんをケージに、ミーシャちゃんを6畳の部屋に入れておいてくれたおかげで、スムーズに保護できました。

それからすぐに救急車を頼みました。 ⁡ Iさんのご自宅は、私道の奥まったところにあり、車は入ることができません。

私たち3人とIさんは外に出て、Iさんに家の鍵をかけてもらいました。 ⁡ 香取がIさんの身体を支えてゆっくり移動。古川とスタッフがそれぞれに猫の入ったキャリーバッグ2台を運びました。

⁡ 車道まで出ると、まもなくサイレンが聞こえ、救急車が到着。 古川がIさんに付き添って救急車に乗り込みました。

⁡ 車内で救急隊員による聞き取りが行われ、搬送先の救急病院が決められて、救急車がサイレンとともに病院を目指して出発。

それを見届けて、香取とスタッフは連携する赤坂動物病院へ向かいました。

ひとまず健康チェックとウイルスや便の検査、駆虫、ワクチン接種等が行われます。

この続きは、またご報告します。

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