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2024.08.11
訃報 急患で運ばれたキュウちゃん、力尽きました

*病院葬、動物病院のスタッフさんたちにも愛されていたキュウちゃん

 

6月14日千代田区内・万世橋警察から電話。

「“拾得物”として引き取った猫の具合が悪い。病院に連れて行ってもらえないでしょうか」。

猫は、呼吸困難の状態でした。私たちは、苅谷動物病院・三ツ目通り病院に急患で搬入。その猫、仮称・キュウちゃんが亡くなったことをお知らせします。

キュウちゃんは、男の子、去勢手術済み(耳先V字型カットあり)、推定12歳。

地域で生きてきた、いわゆる「地域猫」ですが、高齢、病気となって倒れました。

病院では重度の高血圧が見つかり、脳の血管が圧迫されて、いわゆる脳卒中のような状態ではないかとの診断。酸素を使いながら降圧剤を投与することで、ひとまず症状は落ち着きましたが、目が見えていない、おそらく耳も聞こえていないようでした。 入院室のなかを徘徊するかと思えば、痙攣発作が起きて、首をそらせて立てなくなります。

脳圧を下げる薬を点滴すると、良くなって、立ち上がり、おすわりして、ごはんを食べてくれることもありました。抗癲癇薬が効いたこともあります。 QOLを最優先に考えても、キュウちゃんが痛みや苦しみを感じている様子はありませんでした

少しでも安定したら、シェルターに入所して個室で過ごしてもらい、命ある限り看て行こう、と考えていたのですが、キュウちゃんは眠るように旅立ちました。

万世橋警察の担当の方にもご報告。感謝と労いの言葉をいただきました。私たちは、“拾得物”として3カ月の預かりを引き受けたわけですが…。東京都のセンターで「殺処分ゼロ」となっていることは素晴らしいこととは思います。

が、命あるものが“拾得物”として警察に保管されることが適切かどうか。

ともあれ、キュウちゃんのことを気にかけてくださったみなさまにご報告申し上げる次第です。キュウちゃん、安らかに。

*経鼻栄養で身体を起こせるようになったキュウちゃん。

 

*私たちが警察でキュウちゃんを引き取った時の様子

 

*動物病院で救命救急治療中の様子

 

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