自治体の施設で殺処分されている猫のおよそ8割は、生まれたばかりの仔猫。いいかえれば飼い主のいない猫の不妊去勢手術に取り組めば、殺処分は大きく削減できます。
当会が活動する東京・千代田区では、2000年から飼い主のいない猫の不妊手術費の助成制度が設けられており、区民・在勤者が保健所に登録して申請すれば手術費用が助成されます。実際に2011年以降、当会が活動する東京・千代田区では猫の殺処分ゼロを実現、継続しています。
当会では、千代田保健所に寄せられた相談にもとづき、不妊・去勢手術をお手伝いするとともに、仔猫を保護・譲渡する活動も行っています。戸外で生まれた仔猫が健康状態良好であることは、ほとんどありません。仔猫はまず動物病院に搬送され、健康診断、病気や怪我の治療、ウイルス検査、ワクチン接種等が行われ、健康になったところで譲渡先を募集して、初めて譲渡となります。
また最近、急増しているのが、病気や怪我で衰弱した地域猫のレスキュー依頼です。猫たちの保護・譲渡および傷病や医療費について助成されることはありません。
相談を寄せてくださった人が医療費の一部をご負担くださることもありますが、多くの場合、当会が会費や寄付を募って、医療費を負担しています。